・PCケースを少し静かにする(ゴムを介してファンを取り付ける) ことの発端は、PCケースにHDD用のファンを増設したこと。 さすがに、そろそろHDDをいたわらないとまずいな…と思って。 騒音の原因が増えるから、ここまで吸気ファンは取り付けずにきた。 とりつけ前は吸気のほぼすべてがHDD部を通過するようにしてあり、かなり流速があったため、 ファンを増設してもHDDの温度は1度下がったかどうかくらいの効果だった。 ファンを遅く回しているのもあるけれど、HDDの熱抵抗を考えると、これ以上は下がらないのかも? そんなわけで、ファン増設によって得られたのは、若干の温度低下と、振動と騒音の微増だった。 ある程度静かなPCを好む私には、これはちょっと気になる。(結構な静音PCだったと思う。) 窒息ケースなのもあり、実際に耳で聞いても微増なのだけど、確実に増えてはいるし、 ケースに振動が伝わるのも嫌なので、できるだけ音と振動を減らしてみることにした。 今回の方針は、 ・メンテナンス時にファンが簡単に取り外しできる(ファンについてくるような使い捨てのゴムブッシュは使わない) ・ファン付属のタッピングビスみたいなねじは好きではないので、それは使えなくてもいい ・できるだけ安く! といった感じ。 騒音や振動の原因は、ファンのモーター音やファン自体の揺れもあるけれど、いくらスチールとはいえ ペラいケースがファンと面で接していると、その部分がビビるような挙動をする(場合がある)。 そのため、適当にファンを浮かして取り付けるだけでも効果があると思う。 しかし、今回はもう一歩進んで、軟質素材を介してファンをマウントしてみることにした。 (こういうの、とち狂っているとフローティングとかいうのだろうけれども、 リジットマウントではないだけで、フロートはしてないと思う…。) とりあえず、吸気ファンの取り付け穴を6mmに拡張した。 考えてはいけない。一気に拡張する。 私が好んで使っているケースはこの部分が外せるので、加工しやすい。 そして、この穴にゴムのグロメット(わっか状のゴムブッシュみたいなやつ)をはめ込む。 私が使ったのは内径3.5mmだけど、M4のねじを使うので4mmか4.5mmがいいと思う。 柔らかいから内径3.5mmでもM4くらい通るし、気になるなら下穴を大きめにすればOK。 使ったグロメットはこれ。 あとはM4の長いねじ&ナットでファンを取り付ければ、お手軽静音化改造の完成。 ただし、ナットはあまり強く締めないほうが、グロメットの効果が大きい。 ゴムの弾性がスプリングワッシャーみたいな効果をもつけれど、 ロックナット使うかダブルナットにするのが安心だとは思う。 これで、ファンからケースに伝わってくる振動は明らかに減った。もちろん、騒音も減った。 ホームセンターによってはブッシュの在庫が少ないという問題点はあるものの、 かなりお手軽に、ゴムを介したマウントに変更することができ、しかも効果がちゃんとある。 さらにこの方式は、ねじを抜けばファンが外れるので、メンテナンス性も良い。 お高いケースでは、特に排気ファン周りでもともとこのような構造になっているものもあるらしい。 (私の愛用しているケースもHDD固定部は同様の構造だし、割とよくある形だとは思う。) だけど、そういう派手で排気口も多いケースでなく、地味な窒息ケースが好きなので…。 ちなみに私は、引っ張って取り付けるタイプのゴムブッシュも使っている部分がある。 ちぎれたことがあるから好きではないのだけど、てもとにあったから使った。 使いどころがよければ、これもなかなか効果はある気がする。 トップページへ © 2020 Nono |
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