過去に作りたくって試行錯誤した電源ケーブル その1 ※この記事は、理論に基づく内容が少なく、経験則が多い。 そういうのは状況により結果が大きく変わると思っているので、話半分に見てもらえれば。 オーディオ用の電源ケーブルも使ったし、切り売りも買ってオーディオ用コネクタと合わせて作ったこともある。 何かしっくりこず、コンセントやコネクタを変えたこともある。 それでもなお、癖が強いだけでつらいものが多かったので、できるだけ普通の構造をした電線で、 コネクタも揃えて、構造だけ変えて何本も作ることになった。 電線はできるだけ普通のCT系・VCT系ケーブルを使うことが多かった。 検証のため、太さ違い等で何種類か使った。 コネクタは機器側も電源プラグも黄銅無めっき。 機器側はコネクタと電線をはんだで結線した。 電源プラグ側はR型圧着端子を使い、かなり強めのテンションで締めてある。 ※電線を差し込むタイプだとねじが折れる可能性あるくらいの強さ。 圧着端子使うと接触面が平たくなるので強く締められる。 それにしても、アンプ内のAC100V配線には細い電線を使っていても、 電源ケーブルで結構変わるんだから、不思議なものだ。 機器を先に詰めるほうがいいと思うけどね。 DACも電源ケーブルで変わるので、良いのを作っておくと重宝する。 でも、意外と普通の、安いPC用のケーブルが良かったりもする。 癖が小さいものも多く、取りまわしも良い。 変なケーブル使うくらいなら、そういった安いケーブルのほうが良いと思う場面も多い。 話がそれた。 それでは、この記事執筆時よりはるか前に製作した主要なものを写真と共に紹介。 ・初期型 電線にそのままコネクタだけ付けたもの。 構造を変えたものに転用してしまったため、もうない。 ・中期型 電線に金属メッシュとメッシュをかけたもの。 ちょっと閉そく感があるように感じる。 良いところもあるけれど、悪いところもあるから、次にいく。 ここらへんから、電源プラグのケースを加工している。 (しないと電線が入らないため。) また、導体断面積が大きいほうが良さそうなので、ここからは太めがメインになる。 ここまでは3.5mm^2も使っていた…んだけど、あまり残ってない。 金属メッシュを捨てた。 これも、良いところと悪いところが混在する。 高域の伸びや表現は、当時の環境だとこちらのほうがいいかなと思った。 上記ふたつの結果(聞いた感じと構造)から考えて次に作ったのが、 CT系電線の外側導体をすべて剥いで、メッシュチューブに入れたもの。 極めて面倒だった。IV線かその仲間を使え。埃がすごい。 これは、オーディオ的な音ではないけれど、伸びや表現は良かった。 上記のケーブルの良さを伸ばしつつ、外側にかたい何かがないと不安なので作ったのがこれ。 鮮やかな緑は、液体用のホース。1m切り売りを買った。 糸入りで丈夫だし、外皮としての仕事はすると思う。 ホースだからぺたぺたするし、見た目もダサいけれど、音は良かった。 何名かに聞いてもらったけれど、やはりこれが一番良いとのこと。 これもオーディオ的な押し出しや、極端な音の締りや艶といったものはない。 できるだけフラットに、自然に。 まあ、これはアンプとセットだからできることかもしれない。 おまけ 国内メーカー製のPCOCC-Aを使った電線に、上記のケーブルと同じコネクタをつけたもの。 いま販売されている、導体が変更されたものより前の電線。 (ただし、今のところこれだけは機器側のコネクタを取り付けた際のはんだが違うはず。 あと、なぜかこれだけ圧着端子をやたら磨いてから取り付けたような記憶がある。) 切り売りでも高い電線ではなかったし、完成品でも入門クラスだったから、 あまり難しいことを求めるのは酷だと思う。 そう思って使ってみると、値段の割にクリアっぽい音になって、 機器によっては満足度が高そうなところにきていると感じた。 しかし、出ない部分もかなりあるように感じるし、 その構造で本当に音質考えたのか?と疑問に思う部分もある。 この次もあるのだけど、それはまた今度! なお、この記事に登場する機器側コネクタおよび電源プラグは、 あまり太い電線を固定できるようにはなっていない。 私は加工して使っているものもあるけれど、十分に注意したほうが良い。 特にこの機器側コネクタは、電線が太すぎるとボディに隙間ができてしまう構造だから危ない。 もっと安全な構造のコネクタもたくさん売っているから、そういうものを使うか、 完成品を買うのが良いと思う。 ここで紹介したものは、作ったうちの一部。 オーディオ用のコネクタを試していたり、同じ構造で断面積だけ変えたり、 電源ケーブル以外も色々と作ったり、電線は結構触った。 今でもたまに作るから、気が向いたら「その2」や別ケーブル編を書こうと思う。 だけど、処分してしまったケーブルも結構あるのよね…。 最近は、信号用シールドケーブルをばらして、再びシールドケーブルにリメイクするのと、 以前より頻度は落ちたものの電源ケーブルも作っている。断面積11mm^2とかね…南無南無。 ※いかなる事故やトラブル、怪我等も自己責任デスヨ。 ※トップページにある通り、エンジニアやメーカーの方はご自分で考えて試行錯誤してくださいね。 トップページへ © 2020 Nono |
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