・PWMファン用ファンコントローラ(ファンコン)


「良い感じに低回転で静かなファンが見つからなかったときに、PWMファンを
最低回転数でまわして使えば良いのでは?と思って以前作ったのがロースピードケーブル。
これだよ!

私は、基本的に最低回転数で使えれば良い。
だけど、ファンを速くしたとき(≒風量を増やしたとき)の温度を見たい時や、
最低で300rpm〜みたいなファンを使うときは、ファンコンがほしくなる。
そこで、さくっと製作してみた。

5インチベイの蓋に取り付けるつもりだったけれど、
最近のPCケースは5インチベイ減っているので、ケース内に内蔵する形に変更した。


完成したファンコン。
 

最高だ、最高にダサい。
φ5mmの低輝度LEDを、しかも少し突き出す位置に取り付けた。
昔の機器のような面構えになった。
 

給電はペリフェラルからの12Vのみ。
コネクタを変えれば、SATA用の電源でも、ACアダプタでも、安定化電源でも使える。

ファンのPWM制御ピンは5Vでドライブするのだけど、
解放だとほぼプルアップされている。(5Vにはなってないけど最速になる。)

そこで、ファンコンのPWM出力はオープンコレクタとし、
HIのときはファン内蔵のプルアップ抵抗を使うこととした。
わざわざ5V作ってドライブすると部品点数増えるし、
そこまでするメリットもあまり感じられないので、そのような形にした。

中身の様子。
 

電線は向こう側から出すつもりだったのだけど、
やっぱり右側から出したくなったので、ケーブルがごちゃごちゃしてしまった。

PWM信号は発振回路+コンパレータ(代わりのオペアンプ)で作っている。
発振周波数は約21kHz。
25kHzより少し低いけれど、まあこれくらいならいいだろう。
ずれていてもなんとかなるし。(ファンにもよって違いそうだけど。)


電線ははんだ部に負担がかからぬよう、錫めっき線で固定している。
曲げてあるだけなので、裏でよじっておいたほうが良かったかも。

基板は1.5mm厚の板切れを貼り付けて、ケースに両面テープどめ。


いつものインテルCPU付属クーラーで動作確認。
ちゃんと、約1000rpmから約2000rpmの間で調整できた。
 


動作時の波形は以下のとおり。
1枚目がデューティー比小さいとき、2枚目がデューティー比大きいとき。
プローブは×10。上はコンパレータへの入力、下がPWM出力(ファン接続時)。
センターから2マス下がったところが、PWM出力の0V。
 

 



※※※注意事項※※※

・デューティー比0%のときは最低回転数になりますが、
 ファンによってはこの状態では停止することがあるので、すべてのファンで動くわけではないです。
 (PC用のファンでは、デューティー比0%で停止するのは少ないと思うけれども。)

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